2004/09/24 Photo


今日は携帯カメラで撮った写真から

小さくて良く分からないかも知れないですが、熱気球が写っています。
砺波市では10月に「スカイフェス砺波」と言うイベントがありますが、その練習でしょうか?
最近は晴れた日になると熱気球が飛んでいます。
出発はいつも朝7〜8時頃です。
通勤途中に車の中からとりました。

仕事の現場で撮りました。
一般の人には余り見る事の無い光景だと思いますが、下水の配管です。
画面奥が上流側、画面手前が下流側です。
これより手前の方に市町村が設置する公共桝があって、公共下水道につながって流れていきます。

家庭に白い桝蓋は見たことがあると思いますが、地中ではこのように接続されています。
太いメイン管は通常100mmの塩ビ管で斜め上方向にこの場合は流れています。
右下の方から桝につながっているのは枝管の汚水管で、要はトイレから「うんこ」さんが流れていきます。
HYSと言うタイプの桝でメイン管に合流します。
このタイプの桝は汚物が反対側に逆流しないように上流側、枝流入側と下流側に3cmの段差が付いています。

下の細い管はトイレの手洗いの雑排水管で50mmの塩ビ管です。
大小の桝蓋が付いていますが、これはUTと言うタイプの桝で、U字型の75mmのトラップが付いています。
手洗いにメイン管の臭いや虫などが上がらないように流した水で封をする形式になっています。

ごく細く写っている管は上水道の20mmの管です。

これはユニットバスと洗濯機、洗面化粧台の雑排水を担当する桝です。
これも、先のUTタイプの桝ですね。
3ヶ所の排水を1本で担当するので75mmの塩ビ管で外部に出しています。

どの管も、家の基礎から出たすぐに一段降りているのは、浅いと車等の重量物で配管が壊れるのを防ぐためです。地中深い方が安心です。
ただ、このタイプの桝蓋は通常のもので、車が乗る事は想定していないので、このタイプの桝蓋の場合は車で踏んだりしてはいけません。

これはこの家の一番上流側の桝の写真です。
UTKタイプの桝が付いていて、業界では起点と言います。
ここはキッチンの排水で50mmの塩ビ管で外部に出してます。

奥に見えているのは90度の曲がりの桝です。
通常、汚水合流の時、メイン管が曲がる所、また管径の120倍に桝をつける事が義務付けられています。
ですから、まっすぐの管の場合でも100mmの管であれば12m以上桝を付けずに配管する事は許されていません。

まだ現場は基礎の状態なので、宅内はこのように汚水管や雑排水管、給水管が立っているだけです。
建前が終わり床が張られる前に正確な位置に汚水管などを立てて、給水、給湯管を準備します。
家が完成するまで、細かい多くの仕事が残っています。

意外に忘れられがちの物が雨水配管です。
下の白い桝は雨水桝でグッドホームボックスと言う商品名です。
これにホルソー(大きな穴あけ)で管に応じて穴をあけて、黒いパッキンで接続します。
右側に立っているのは雨どいの受けのパイプです。

雨水は下水道とは別に近くの川などに流します。
この近辺では高岡市の一部は合流式(汚水と雨水を一緒に流して良い)ですが、他の市町村は分流式(下水道には雨水を流してはいけない)なのです。

下水道に流していけないのは雨水が入る恐れのあるもの(家の外にある研ぎ出し流しなど)は流してはいけません。

新築の仕事の場合は、枝管が基礎をくぐる必要がありますので、基礎を打つ前に宅外への配管をして、今日の作業となります。
この後、基礎回りに足場が立ち土台が伏せられて、建前を迎えます。

少しは勉強になります?(^.^)


下水道料金

ちょいと追加しますが、下水道料金って気にした事あります?
大抵は上水道のメータから代金を算出してます。
実は各市町村にかなりの差があります。

おまけに大きく違うのが「井戸」の扱い。
井戸水を使ったときは水道のメータって動きませんよね!
井戸水がある場合は上水道を引いてない場合だってある。

大抵の市町村の場合は「人数算定」と言う扱いになっています。
要は「住民台帳」に載っている人数×市町村の決めた一人当たりの流す量 って事になります。
厳密に下水道に流す分をメータ器で計る市町村もあって、この辺りでは庄川町がそうです。
井戸水で宅内に引き込んで下水に流す分を計算します。
逆に消雪など下水に流さない分はメータ器の前から分岐して消雪用にコックを準備するんですよね。
ですから庄川町は上水道と井戸水の併用の場合はメータ器が一軒に二つと言う事ね。

小矢部市など上水道が引いてある場合は、人数算定とメータ読みを併用する市町村もあります。
この場合は、上水道のメータ読みの1/2+人数算定の1/2を合算して算定と言う事ですね。
実は、調べてみると、この算出が一番安い事になります。
上水道を引いておきながら(実質、基本料金だけ)井戸水だけを使って人数算定の1/2で済ますと言う事ですね。^_^;
これは良い制度です。

この11月にこの砺波、南砺地域は市町村合併が行われますね。
砺波市は名目だけの市町村合併となりそうなので、水道関係の話は今まで通の場所に聞きに行く事になると思いますが、南砺市の場合は上水道の課は現在の福光町役場の庁舎に移るようです。
合併によって、水道料金/下水道料金も変わるんですよね。
どういう風になるかは.....不明です。^_^;


  
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