2007/01/04 Photo


新年早々、ギターの改造に取り掛かっております。
今回はS.Yairi YD−42にピックアップを取り付けます


今回取り付けるのがコレ
ピックアップと云うか、プリアンプ部です

G.I.G.と云うブランド(黒沢楽器ショップブランドらしい)のプリアンプです
見てもらったら分かると思いますが左側に「PIEZO」と「MAG」と書かれたスライダーがあります
ピエゾピックアップとマグネティックピックアップをブレンドできるタイプのものです

すでに生産中止になっているものですが、デザインは中川イサトさんが手掛けられた物で「1310」の文字が外箱にありました
余談ですが、この1310シリーズで1Uサイズの外付けプリアンプ1Uハーフサイズの外付けプリアンプサンライズモドキのピックアップも出ています

この外付けプリアンプも、たまにヤフオクで見かけます。
こちらもブレンドができるプリアンプです。

特に1UハーフサイズのプリアンプはMファクトリーPUシステムの廉価版と言った感じで強く意識しているようです

1Uサイズはリバーブ内臓。ハーフサイズはピエゾ/マグで単独トーンコントロール付きです
横から見るとこんな感じ
縦が約5センチ程度の小さなプリアンプです
ちっとピンボケですが、裏から見た写真
そうです、ピエゾとマグネティックのジャックが見えます
今回使うピエゾタイプのピックアップはコレ

i−Beamのパッシブタイプの物
以前、FG−360に付いていた物を外しました

プラグは金属シールドの物をアマチュア無線のパーツ屋さんで購入
金属シールドの方が安心です
(また逆に、これ以上シールドする意味は無いです)
使用するマグネティックPUはコレ
そうです、サンライズS2ですね

サンライズの方は最初から金属シールドのプラグが標準で着いて来ます
シールド長さは切り詰めて使用
取り付けるギターはこちらでーす
S.Yairi YD−42/N (D−42コピーモデル、オール単板)

2004/11/24に新品をハードケース付きで買いましたぁ(定126,000円)

フレットが高いなどの不満部分も若干ありますが、音は結構良いです

新品到着時にネックにクラックが入っていたのでクレームで交換したら、トップの木目の間隔が1/3程に締まった材の物になってきて....「S.Yairiさん、あるんだったら最初から出してよね(~ー~)」と思ったぐらいのギターです
多分、店頭に並んでる物より物は良いと思います

岡崎倫典さんのサイン入りでーす(^_^)
ヤフオクで購入した状態がコレ
電源線が途中でつないである^_^;

今回、エンドピンジャックと電源コードは交換します
エンドピンを外し、プラグを取り付ける準備をします
まず、弦を外します
ペンチではさんで、エンドピンを外しまーす
養生テープを用意します
ギターに傷を付けたくなかったら『必ず』使用してください
養生テープも種類があって、この半透明っぽい物が良いです
不透明のものもあるのですが、粘着力が強すぎて剥がす時にトラブルが出たり
糊が残って落とすのに苦労したりします
エンドピンの穴を大きくするのがコレ
リーマです

ホームセンターに何種類かありますが「必ず12mm」の物を買いましょう
エンドピンジャックは普通12mmです
太いものは後で処理に困ります
エンドピン穴の周りを養生テープで養生しまーす
リーマで穴を広げます
丁寧に、かつグイグイいきましょう
次にドリルで穴を整えましょう
ドリル径は12mmです
これ以外はダメですよ少し太いだけでぐらつきます

最初からドリルを使うのは『絶対にダメ』です
12mmにもなると食いつきが強くてギターを壊す事になります

リーマ加工が面倒な場合は2008/07/14で紹介のタイプのドリル歯を使用してください

リーマの穴を整える程度に考えましょう
ドリルを使う事は絶対ではなくて、リーマだけでも時間をかければ大丈夫
慎重にドリルで穴を整えます
気をつけないと一気にギターに刺さります
はい、こんな感じ
リーマだけだと、こんな綺麗には仕上がりません
「併用」が一番だと経験上思います
(リーマだけでも作業はできます、ドリルだけでは絶対にダメ
手元に来た時点で付いていたエンドピンジャック

これは「打ち込み」式です
後で外すのが難しいので今回コレは使いません
今回使うのがコレ

右側がギターの外に出ます
ポイントとして左側に金属ケースが付いているのでシールドの面で安心です

今回はローインピーダンスの出力ですが、特にハイインピーダンスのパッシブのピエゾを使う場合は半田付け部分が金属ケース付きがよろしいと思います

イオン高岡内にある開進堂楽器さんで、1650円で購入
既にある物をわざわざ買うには多少高い気もしますが、ここで妥協はやめましょう
エンドピンジャックを通してみます

丁度ですね

(実際はギターの内側から挿入して外から固定します、ここでは単に具合を見てるだけです)
さて、ピエゾピックアップ(i−Beam)を取り付けましょう

購入時に、このような治具が付いてきます
これで、ピックアップの位置決めをします
治具のおかげで比較的位置決めは簡単ですし「正しい位置に着いた安心感」が得られます

(治具を捨ててしまっていたので、高坂さんにお借りしました、高坂さんありがとう(^_^))
反対側から見るとこんな感じ
要はサドルバーの入る溝の真上にピックアップを仮固定してます

3M製の両面テープの面(上面)が音を拾う面で、サウンドホール内サドルバーの下に接着されます
真上から見るとこんな感じ

サドルバーの傾きにあわせて仮固定されてるの分かるかな?
両面テープの保護紙を剥がして
治具ごとサウンドホールから中に

つまりはサウンドホールの小さいミニギターにはこのピックアップは無理(笑)
はい、裏から貼り付けましたぁ

先の写真と見比べてもらえば、サドルバーの溝の裏側にピックアップが貼り付けられたのがイメージしてもらえると思います
次にプリアンプを取り付けまーす

コントロール部のパネルを使って取り付けの位置決めをしまーす
養生して、穴あけ
取り付けました

通電してちゃんと音が出るか確認
動作OKでーす

LEDもちゃんと点灯してますねぇ
FG−360に移植して使っていたAPX−6の電池ケース
今回流用して使用します
つまり、外から簡単に電池が交換できるようになりまーす
裏から見るとこんな感じ

裏が電池の端子のようにできているので、そのままプリアンプの電池端子をそこにさします
電池BOXの取り付け位置を決めます
ギターに乗せているのは電池BOXの緩衝用の付属ゴム
これでケガキを入れて行きます

以前、ギターの上に物を落として凹みを作ったので、今回その部分を隠す様に位置決めしました^_^;
ケガキを入れました
ここも養生します
輪郭をはみ出さないようにドリルで連続して穴をあけます
「引き回し」と呼ばれるのこぎり等を用いて切り取ります
ヤスリ、カッター、彫刻刀などで、穴のバリを取ります
ちゃんと電池BOXが入るように穴のサイズを調整しながら作業を進めます
電池BOXを取り付けます
電池も収まりました
マグネットピックアップのサンライズS2も取り付けします
弦を張る前に、それぞれのピックアップが正常に動くか確認

i−Beamはボディを叩くと分かりますし、サンライズは音叉を近づけて音が出るか確認します
その後、弦を張りましょう

弦を張って完成!

手持ちDタイプ3本揃い踏み(笑)

音を録ってみました


音データ その1

音データ その2

音データ その3

今回電池BOXはAPX−6用の物を流用しましたが、一番頭を悩ませる所が電池の扱いです。
パッシブタイプにしてしまえば電池の事は考えずに済みますし、ボディに大きな穴を開ける必要は無いですね。

電池ホルダなどと云うものも世の中にはあります

また、樹脂製の電池BOXで外部から交換できるヤマハの電池BOXみたいなものも売っているは以前見たことがあるので世の中にはあります
探せば出てくると思います

掲示板に遊びに来て頂いてる、ひらた☆さんの情報ですが....

ESPから電池ボックスが出ているそうです。
ESPのもので\4,200、フェルナンデスのもので\1,000

また、他のタイプも出ているようでこちらの方は安いみたいですね。

http://www.geocities.jp/storatocasters/k/f150/f150.htm


  
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